内容更新のお知らせ「TSATとは?【東京国際空港】」

2020年7月13日から運用上の都合によりTSAT運用を中止していましたが、システム改修により仕様が一部変更され、2021年12月2日から運用が再開されました。

仕様変更に合わせ個別空港解説「TSATとは?【東京国際空港】」の内容を更新しましたことをお知らせします。

変更内容

ここに記載している内容は記事の変更内容です。
TSATの変更内容とは異なる場合があります。
また、AICsもしくはSUPsと表現が異なる場合があります。

以下の他にも表現の変更や、記載内容をより詳細にするなど、細かい修正を行いました。

対象航空機

更新後

EOBTが6時20分から22時59分までのすべてのIFR出発機

更新前

EOBTとTSATの両方が6時20分から22時59分までのすべてのIFR出発機

EOBT: Estimated Off-Block Time / 飛行計画上の出発予定時刻

TOBTの通報

更新後

EOBTから5分以上の遅延が見込まれる場合は、管制機関にTOBTを通報する。
通報したEOBTからさらに5分以上の遅延が見込まれる場合は、その都度TOBTを通報する。

TOBTの通知がない場合はEOBTがTOBTとして取り扱われる。

遅延通報を実施した場合は、新たなEOBTから遅延が発生した場合を除き、TOBT通報を省略することができる。

更新前

TOBTをEOBTの35分前までに確定し管制機関に通報する。
通知するTOBTはEOBT以降かつ、接続元到着便のインブロック時刻に標準グランドハンドリング時間を加えた時刻の25分以降であること。

TOBTを通知できない場合はEOBTがTOBTとして取り扱われる。

EOBT: Estimated Off-Block Time / 飛行計画上の出発予定時刻
TOBT: Target Start Up Approval Time / 航空機が管制機関からの許可があれば直ちに移動開始できる状況となる目標時刻

TSATの通知・取り消し

更新後

TSATは管制承認発出時に音声通信またはデータリンクにより通知される。

VDGSが設置されている場合はそれに加えて、原則としてTSATの20分前からVDGS表示により通知される。
TSATに変更がある場合には、VDGS表示により通知される。

VDGSが設置されていない場合や、使用できないことが周知されている場合は、次のとおりTSATが通知される。
管制承認発出後に運航者がTOBT変更入力を実施した場合は、入力を実施した運航者が航空機へ新しいTSATを通知する。
管制承認発出後にEDCTが指定または変更された場合は、管制機関から航空機へ新しいTSATが通知される。

TSATが取り消される場合には、管制機関から音声通信またはデータリンクにより、航空機へその旨通知される。

更新前

TSATはVDGSの表示で通知される。
VDGSが設置されていない場合や、使用できないことが周知されている場合は、管制承認発出時に音声通信またはデータリンクで通知される。

音声通信またはデータリンクを使用して管制承認発出時にTSATが通知される場合は、EOBTと同時刻であれば通知は省略される。

TSATが変更された場合もしくは取り消された場合は、音声通信で通知される。

TSAT: Target Start Up Approval Time / 航空機が移動開始の許可を受領する目標時刻
VDGS: Visual Docking Guidance System
TOBT: Target Off-Block Time / 航空機が管制機関からの許可があれば直ちに移動開始できる状況となる目標時刻
EOBT: Estimated Off-Block Time / 飛行計画上の出発予定時刻
TOBT: Target Start Up Approval Time / 航空機が管制機関からの許可があれば直ちに移動開始できる状況となる目標時刻

移動開始

大きな変更はありません。

まとめ

更新後のまとめ
  • 6時20分から22時59分までに出発するIFR機に適用する
  • EOBTから5分以上の遅延が見込まれる場合は、TOBTを通報する
  • 通報したTOBTからさらに5分以上遅延する場合は、その都度TOBTを通報する
  • TSATは管制承認発出時に音声通信またはデータリンクにより通知する
  • VDGSが設置されている場合は上に加えVDGS表示によりTSATを通知する
  • TSATに変更がある場合や失効する場合はVDGS表示により通知する
    VDGSが設置されていない場合などは運航者もしくは管制機関から航空機へ新しいTSATを通報する
  • TSATが取り消される場合は音声通信またはデータリンクにより通知する
  • TSATに移動開始を要求する
  • 航空機はTSATの3分前から移動開始を要求できる
  • 管制機関はTSAT前であっても、必要に応じて移動開始指示を指示することができる
  • TSAT運用時間外のTSATは指定しない(運用しない)
  • 60分以上のEDCTが指定された場合は適用しない(そのEDCTがキャンセルされた場合も含む)
  • 出発の停止が指示された航空機に対しては適用しない
更新前のまとめ
  • 6時20分から22時59分の間に出発するIFR機に適用する
  • TOBTをEOBTの35分前までに通報できない場合はEOBTで代用する
  • TSATはVDGSを使用し通知する
  • VDGSが使用できない場合はクリアランスと同時に通知される(その場合、TSATとEOBTが同時間の場合は省略)
  • TSATになったら移動開始(プッシュバック)を要求する
  • TSATの3分前から移動開始を要求できる
  • 管制官はTSAT前であっても、必要に応じて移動開始指示を指示することができる
  • TSAT運用時間外のTSATは指定しない(運用しない)
  • 60分以上のEDCTが指定された場合は適用しない(そのEDCTがキャンセルされた場合も含む)
  • 出発の停止が指示された航空機に対しては適用しない

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