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管制官のコールサインとそれぞれの役割

この記事は「Reverse Green」で公開されていたものです。

コールサイン(呼出符号)とは、無線を使用する際の名前のようなものです。基本的には、無線局1つ(=管制官1人、飛行機1機)につき1つのコールサインが割り当てられます。VATSIMも無線を模擬するシステムですので、そのルールに則っています。

VATSIMの管制官は、現実と同じコールサインと共に、(たぶん)現実では使われていない表記のコールサインを用いています。ここではそれらのコールサインと、それぞれの管制官の役割を簡単に説明します。
基本的にVATSIM管制官のコールサインは、「【担当空港/空域】_【役割】」というテンプレートに則って表記されています。まずはそのことを頭に入れておいて下さい。

クリアランスデリバリー

飛行機がフライトする為には、基本的に管制機関からその許可を貰わなければいけません。
パイロットや航空会社は事前にフライトプラン=飛行計画を提出し、管制官から無線で許可を貰います。その伝達を担当するのがクリアランスデリバリーです。
(交通量の少ない空港ではそもそも存在せず、他の管制官が兼任している場合もあります。)

音声で呼び出す際は基本的に「【空港名】デリバリー」です。羽田空港であれば東京デリバリー、成田空港であれば成田デリバリーといった具合です。
VATSIMでの文字によるコールサインの表記は「【ICAO空港コード】_DEL」になります。羽田空港であればRJTT_DEL、成田空港であればRJAA_DELです。

VATSIMで見かけることはあまりありませんが、イベントの際などにはお世話になることがあります。

グランドコントロール

空港でのプッシュバックや地上走行に関する指示を担当するセクターです。デリバリーが存在しない空港では、デリバリーの業務も担当します。
そしてVATSIMでも、デリバリーが存在しない空港や、デリバリー管制官がログインしていない場合には、デリバリーの業務を兼任します。

音声交信でのコールサインは「【空港名】グランド」です。羽田空港であれば東京グランド、成田空港であれば成田グランドとなります。
文字によるコールサインは「【ICAO空港コード】_GND」です。羽田空港であればRJTT_GND、成田空港であればRJAA_GNDです。

タワー

滑走路及びその近辺の誘導路と、空港の周囲5NM(海里)かつ3,000ft以下の空域を担当します。(例外もあります。)
グランドやデリバリー管制が存在しない小規模な空港では、それらの業務も担当します。
VATSIMでも同じく、グランドやデリバリー管制が存在しない、またはログインしていない場合に、それらを兼任します。
離陸や着陸の許可は、このタワー管制官が発出します。

音声交信でのコールサインは「【空港名】タワー」です。羽田空港であれば東京タワー、成田空港であれば成田タワーとなります。
文字によるコールサインは「【ICAO空港コード】_TWR」です。羽田空港であればRJTT_TWR、成田空港であればRJAA_TWRとなります。

レディオ・リモート

タワーと似た役割として、レディオ・リモートというものがあります。これらはタワー管制官がいる空港に比べて非常に交通量の少ない空港を担当する無線局のコールサインです。
これらの空港で使用する用語や運用は、タワー管制官がいる空港のものと大きく異なっており、初心者向きではありません。避け方は後述しますので、参考にしてください。

音声交信でのコールサインはそれぞれ「【空港名】レディオ/リモート」です。例えば佐賀空港であれば佐賀レディオとなります。
文字によるコールサインは、すべてタワーと同じになります。ですので、例えば佐賀レディオであっても文字ではRJFS_TWRとなります。

ディパーチャー

空港から離陸した飛行機をレーダーで捕捉し、安全に上昇させるのがディパーチャーの仕事です。空港によって空域の広さや形は様々です。
VATSIMでは、タワー管制官がいない場合、タワー管制を兼任します。グランドやデリバリーもいない場合はすべて兼任します。ただしVATSIMでディパーチャー管制官がログインしていることは少なく、後述のアプローチ管制官が兼任している場合が多いです。
アプローチ管制官がまだログインしていない等の理由で、ディパーチャー管制官しかいない場合もありますが、その場合はディパーチャー管制官がアプローチ管制官の仕事も兼務します。

音声交信でのコールサインは「【空港名】ディパーチャー」で、羽田空港であれば東京ディパーチャー、関西空港であれば関西ディパーチャーとなります。
文字によるコールサインは「【ICAO空港コード】_DEP」です。羽田空港であればRJTT_DEP、関西空港であればRJBB_DEPとなります。

ディパーチャー管制はタワー管制等と違い、1人で複数の空港を担当する場合があります。
例えば成田空港からの出発便は、離陸すると羽田空港の東京ディパーチャーと交信し、大阪空港からの出発便は関西空港の関西ディパーチャーと交信します。
自分の出発空港を管轄する管制官が誰なのか、しっかり調べておく必要があります。

アプローチ

到着機を安全に滑走路の手前まで誘導するのがアプローチ管制官の仕事です。空域は当該空港を管轄するディパーチャー管制官のものと一致します。
つまり、ディパーチャーと同じようにアプローチ管制官も複数の空港を管轄している場合がありますので、注意してください。
VATSIMでは、ディパーチャー管制官がいない場合はその仕事を兼任します。したがってディパーチャーがいる場合、タワー等のローカル管制はディパーチャーが行いますが、いなければアプローチが行います。

音声でのコールサインは「【空港名】アプローチ」で、羽田空港であれば東京アプローチ、関西空港であれば関西アプローチとなります。
文字によるコールサインは「【ICAO空港コード】_APP」で、羽田空港であればRJTT_APP、関西空港であればRJBB_APPです。

レーダー

交通量が少ない空港では、ディパーチャーとアプローチの仕事を1つの周波数で行っている場合があります。その際に使われるのがレーダーというコールサインです。
また、逆に交通量が多すぎる場合、アプローチの仕事を助ける管制官が追加される場合があります。その際にもレーダーというコールサインが使われます。

音声でのコールサインは「【空港名】レーダー」で、羽田空港であれば東京レーダー、関西空港であれば関西レーダーとなります。
文字によるコールサインは「【ICAO空港コード】_APP」で、アプローチと同じになります。レーダーとして開局している場合はATIS欄に「Callsign is Tokyo Radar」などと書いてありますので確認してみましょう。
他のアプローチ管制官とコールサインが被る場合については後述します。

コントロール

ディパーチャーの空域を出たあと、上昇し、巡航し、降下し、アプローチの空域に入るまでを担当するのがコントロール管制官です。
VATSIMでは、アプローチやディパーチャー、タワー等で、担当すべき管制官がいない役割/空域はすべて兼任します。ですので、プッシュバックや離陸の許可をコントロール管制官から貰うことも日常茶飯事です。

現在コントロールは4つの空域があります。(そのうち3つになる予定です。)
音声でのコールサインは「札幌コントロール」「東京コントロール」「福岡コントロール」「神戸コントロール」です。
現実では各コントロールの空域がさらに細分化されていますが、それらの空域ですべて同じコールサインを使います。例えば東京航空交通管制部の播磨セクターも山陽セクターも関東南Aセクターも、全部東京コントロールです。
VATSIM管制官は、基本的にそれら細分化された各セクターをすべて1人で担当します。

文字によるコールサインは、札幌コントロールがRJCG_CTR、東京コントロールがRJTG_CTR、福岡コントロールがRJDG_CTR、神戸コントロールがRJBG_CTRです。

複数の管制官でひとつの役割を分担する場合

例えば上述したアプローチとレーダー管制官が協力して到着機を担当する場合、同じ文字コールサインを使うことになりますが、VATSIMにログインするにあたって複数の人がまったく同じコールサインを使用することは出来ません。
したがって、コールサインの一部を違うものに変更します。

例えば関西アプローチと関西レーダーがログインする場合、RJBB_1_APPとRJBB_2_APP等と、間に1文字挟むのが通常です。間に文字が入っている場合でも「【担当空港/空域】_【役割】」という原則は変わりません
他にも東京コントロールを分割する場合には、RJTG_E_CTRとRJTG_W_CTR(EastとWest)とします。
羽田空港等、常時複数のタワー管制官がいる空港の運用を再現する場合には、RJTT_1_TWRとRJTT_2_TWRや、RJTT_E_TWRとRJTT_W_TWRのようにします。

間に「T」が入っている場合

RJFM_T_TWRのように、間にTが入っているコールサインを使っている管制官がログインしていることがあります。
このTはトレーニングのTで、彼らはまだ正規の管制レーティングを得ていない、練習中の見習い管制官です。

トレーニング中の管制空域で初心者パイロットが飛ぶのは避けるべきでしょう。

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