VATSIMへのはじめの一歩 -1.Preflight-

For All members

この記事は、最終編集から2年以上経過しています。
内容が古くなっている可能性があります。

2020年8月20日現在、Microsoft Flight Simulator(MSFS2020)でVATSIMに接続しようとすると、フレームレートが低下する不具合が発生しています。
なお、VATSIMに接続するクライアントソフト(vPilot)が使用しているSimConnectの不具合であり、VATSIM及びvPilotの不具合ではありません。Microsoft及びAsobo Studioが不具合解消に向けて対応中ですので、しばらく待ちましょう。

2020年9月13日追記: 最新のアップデートにより修正され、フレームレートが低下する不具合は修正されました。

ついにリリースされたMicrosoft Flight Simulator(MSFS2020)ではVATSIM対応も大きな話題を呼びました。
これをきっかけにVATSIMに参加しよう!という方も多いのではないでしょうか?

しかし、VATSIMには細かなルールが非常に多くあり、ハードルが高いのも確かです。またコミュニティの狭さから、あんまり下手を打っていると簡単に有名になってしまうかもしれません(もちろん悪い意味で)。

というわけで、今回はせっかくのリアル管制を思いっきり楽しめるよう、まずは最低限守らないと行けないルールを勉強しましょう!
もちろんこの他にも沢山のルールがありますが、とりあえず接続テストをするくらいならこれを守れば大丈夫なはずです。

まずはここから!

VATSIMへの登録は実名で

VATSIMは実名での登録が義務づけられており、ハンドルネーム等の利用は一切許されていません。日本人には正直かなり抵抗があると思いますが、ルールはルールですので、参加する以上は遵守して下さい。

他の本名登録必須なコミュニティでも実際は偽名だらけだったりすることがありますが、VATSIMはそんなことありません。しっかり実名で登録しましょう。

また、アカウントは1人1つと決められていますので、複数アカウントを作成することもやめましょう。

発覚した場合はアカウント停止や削除の対象になる場合があります。
また、アカウントを貸したり、共有したりする行為も禁止されています。

滑走路・誘導路上でのログインは厳禁

フライトシミュレーターって、ユーザーの手間を減らすために滑走路からスタートするようになっていることがよくあります。しかし、VATSIMで滑走路や誘導路からいきなりスタートすることは絶対にやめて下さい

何故でしょうか?
VATSIMはリアルに飛ぶことを大切にするコミュニティです。その為、ユーザーは「滑走路を同時に使えるのは原則として1機のみ」という現実のルールも守ります

そんな中で誰かがいきなり滑走路に現れると、その時滑走路を使おうとしていた人はそれをとりやめる(例えばゴーアラウンド)ことになってしまうのです。また、滑走路上でログインして離陸の準備を始めたりしてしまうと、その間他のユーザーは離陸も着陸もできないという状態になってしまいます。
同様に誘導路上でログインしてしまうと、走行中の人の目の前に突如現れたり、駐機場や滑走路への進入を妨害する形になってしまったりします。

つまり、他の人から見ると「割り込まれた」とか、みんなで共有すべきものを「不当に占拠している」という状況になってしまうわけです。

細かいことを気にせず自由に飛ぶようなコミュニティであれば、さして問題はないという場合もあります。しかし、VATSIMはそういう文化ではないということを覚えておいて下さい。

じゃあどこでログインすれば良いの?というと、もちろん駐機場です。
ただし、ログインした際に他の人と同じ駐機場に出てしまった場合は、他のスポットに移動するようにしましょう。

多重ログインは禁止

フライト用ソフト・管制官用ソフト等、VATSIMにはログインする手段が複数あります。しかし、それらを併用して同時に接続することは原則禁止されています。(管制官は例外的に多重ログイン出来る場合がありますが、ここでは省略します。現状パイロットとして参加する場合は例外なく禁止です。)

例えば、フライトしながら管制官用のレーダー画面を見るといった使い方は非常に魅力的ですが、残念ながら禁止されています。自動的に検知されて処罰の対象になる可能性もありますので、注意して下さい。

VATSIMに繋いだままリプレイを見ない

フライトした後でリプレイを見るのは、シミュレーターの楽しみ方のひとつです。しかし、リプレイを楽しむ際は必ずVATSIMからログオフして下さい。
実はリプレイを再生すると、VATSIM上ではリプレイで表示されているところにあなたの機体がいることになってしまうのです。

どういうことかというと、例えば着陸後に駐機場に飛行機を停め、着陸シーンのリプレイを再生したとします。そうすると、突如滑走路の手前にあなたの機体が瞬間移動したことになってしまうのです。
「滑走路上でのログインは厳禁」でも触れましたが、この場合に他の人が既に滑走路へアプローチしているととても邪魔になってしまいますし、割り込まれた人はやむを得ずゴーアラウンド(進入のやり直し)をする羽目になる場合もあります。

また、他に飛んでいる人がいなかったとしても、VATSIMメンバーはそのような、もし現実であれば事故になるような行為を非常に嫌いますし、ルール上も禁止されている場合があります。あなたから見えていなくとも、実は様々な方法でVATSIM上にいる飛行機を見ることも出来るため、ルール違反・マナー違反を繰り返していると他のメンバーにバレて避けられる原因にもなります。
悪質な場合はさらに、サーバーを巡回しているスーパーバイザー(サーバーからの切断等の権限を持つ人達)から警告や処分を受ける場合もあります。

他の人の悪口や誹謗中傷をSNS等に投稿しない

VATSIM関連のコンフリクトについては比較的厳格なルールが定められています。
(VATJPNフォーラム「【重要】VATSIMへの参加にあたって」を必ずご一読下さい。)
これくらい大丈夫だろうと思っていても、実はルール的にアウトの場合もあります。

色々な人が参加していますから言いたいことが出てくることもあるかと思いますが、そこはぐっと堪えるか、必要な場合は然るべきルートで陳情するようにしましょう。

ルールを守って楽しいリアル管制を!

色々と面倒くさそうなことを書いてきましたが、結局のところ、これらはどれも「分かっていれば簡単に回避できる」話です。これを読んでくれた方なら、きっともう問題ないでしょう。

さぁ、これで広くて深い沼にダイブする準備は出来ました!
ようこそVATSIMへ!

フライトする際の注意(In Flight編)に続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました