VATSIMでのマナー

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他のメンバーへの配慮を忘れずに

VATSIM内を飛行するトラフィック及び管制官は、当然ですが全員生身の人間です。ですから、AIを相手にするような対応をしてはいけません。
同じ趣味を持つもの同士、楽しくコミュニティを維持していくため、お互いに敬意を払うことが重要になります。
トラブルを未然に防ぎ、あなたを含めたすべてのメンバーが、余計な、そして回避可能なストレスを感じずに楽しめるよう、普段から配慮するよう心がけましょう。

失敗への心構え

VATSIMは現実の航空管制を再現することに重点をおいているため、非常にハードルの高いコミュニティであることは確かです。
そしてフライト中や管制中は不特定多数のメンバーと関わることになるため、他のメンバーに迷惑がかからないよう、必要な技量を身につけてから参加することが重要になります。

とはいえ、それだけ難易度の高いことをしているのですから、誰にでもミスはつきものです
それどころか、何年もVATSIMに参加していても新たに知ることがあったり、あるいは実際の航空管制の運用がどうなっているのか、一般人からは知りようがなかったりと、ちょっとした壁にぶつかることはよくあります。

事前にしっかり準備をしてから参加することは当然重要ですが、一番大事なのは、ミスをしたり分からないことがあったりしたときの対応です
ミスをしたときは相手に謝り、難しい状況に直面したときには相手としっかりコミュニケーションを取りましょう。
相手のミスを許容する心のゆとりも重要です。そうすれば、お互いにポジティブな気持ちで事態を収拾できるでしょう。

フォーラム

VATJPN公式サイトにはフォーラムが設置されています。メンバーとして登録していれば誰でも書き込むことができますし、うまく活用できれば大変便利なものです。
以下に注意事項を提案しておきますので、役立てて頂ければ幸いです。

これを読んでちょっと失敗してしまったかな、と思った方は、ぜひ今後に活かしてください

そもそもフォーラムを使うべき内容なのか考える

VATJPN公式サイトのフォーラムは、あくまで「VATSIM」の、「日本支部」のフォーラムです。フライトシミュレーター関連の質問だからといって、なんでもかんでもVATJPNフォーラムに書き込むことは慎むべきです。

特に有償アドオンなどで、今もサポート体制が用意されている製品については、まず公式サポートに問い合わせるべきです。本来踏むべき手順を省略し自分が楽をして、他の人にその負担を押し付けるような真似は、どこのコミュニティーであろうと受け入れられることはあり得ません。
多少本来の用途から逸脱していても許されるのは、メンバーがマナーを守ってる間だけの話です。

また、本来ならばメールで問い合わせるような内容(特に個人アカウントの問題等)がフォーラムに書き込まれていることもあります。メールで直接やり取りをするのは確かにハードルが高いですが、トップページに表示されるフォーラムを使い他のメンバーを無駄に巻き込むのは、適切な利用とは言えないのではないでしょうか。

不適切な書き込みが増えればメンバーの気持ちがフォーラムから離れてしまい、そのうち質問への回答がつかなくなってしまいます
それで困るのは自分なのだという意識をしっかり持って、どのような使い方であれば他のメンバーがそれなりに納得できるか、しっかり考えて利用しましょう

質問する前に充分調べる

インターネットを利用する上での一般的なマナーではありますが、これは重要です。
まずは必ず、公式に用意されている説明書等のドキュメントをしっかり読みましょう。
説明書の記載がわかりにくい場合も確かにありますが、説明書に書いてあることを質問してくる人に対して良い印象を持つ人はまずいません。自分自身のためにも、読み落としが無いよう注意深く確認していきましょう。

さて、質問に答えてくれる方々の存在は有り難く、ともすると「便利な」存在ですが、そういった人達は大抵、インターネットやその他の情報源から様々な情報を収集し、自分で考え、知識として蓄積してきたものを厚意で提供してくれています。
質問するのはもちろん悪いことではありませんが、そういった努力の成果を無償で分けて貰う行為であるということは心に留めておくべきです。

例えば同じような質問が以前にもなされていてそれに解決策が提示されているならばわざわざ新たに質問せずそれを見ろという話になりますし、そういった知識をウェブサイトやブログなどでまとめて提供してくれている方もいますので、それを見て解決できるならばそれで済ませろという話にもなります。
せっかくいつでも見られる場所に情報を載せておいたのに、それを無視されたら良い気分はしないのが普通です。

また、VATSIM本部の公式フォーラム等の英語の情報源にも一通り目を通すべきです。
フライトシミュレーターの世界はそもそも海外の方が活発ですし、(もちろん英語ネイティブの方もたくさんいますが)多くの人はそもそも英語ネイティブではありませんので、難しい英語で書かれている文章はそれほど多くありません。
Google翻訳などを活用すれば、英語が苦手な人でも頑張ればある程度は理解できるはずです。

調べても分からない

まず自力で調べることは必須です。が、そうは言っても情報が散乱していて体系的にまとめられていることは少ないです。
その結果、解決策を目にしていてもそれが欲しい情報だと理解できなかったり、せっかくそれっぽいものを見つけても前提となる知識が欠如していれば、まるで暗号のように見えてちんぷんかんぷんという事態もあるでしょう。
充分に調べてなお分からなかったことを質問するのはもちろん悪いことではありませんので、そういう時はフォーラムを活用しましょう。

さて、色々調べたり試したりしたけど全然解決できなかった、今までの作業は無駄だったと思うかもしれません。
こんなことなら先にフォーラムで質問しておけば楽だったとも思うかもしれません。

しかし回答者の視点から考えると、その無駄なように見える作業がとても重要です
回答者は当然あなたのパソコンを自由に弄って調べられるわけではありませんので、あなたが提供する情報だけが頼りです。
従って、試した結果上手くいったという情報と同じくらい、試した結果駄目だったという情報が非常に重要です。
もし回答者が解決策を知っているならば、それによって原因の候補を絞ることができます。

情報の提供を充分に

前述の通り、回答者にとってはあなたからの情報が全てです
できるだけ詳細に、こんなに書いたら鬱陶しいかな?と思うくらいでちょうどいいのではないかと思います。特に初心者の取捨選択は大抵アテになりませんし、情報を小出しにされると心証が悪くなります
参考に質問の際のテンプレートを示しておきます。

  • フライトシミュレーターの情報(FSXであればsteam版かどうか、P3Dであればバージョン等も)
  • 使用しているアドオン等(直接関係なさそうなものも含めて)
  • FSの表示設定(FSXであれば特にDirectX10のプレビューの状況等)
  • パソコンのスペック(OS・CPU・GPU・メモリ・ストレージ等)
  • 自分で調べて分かったこと・分からなかったこと
  • 自分で試してみて成果が得られたこと・駄目だったこと
  • その他必要なこと・気付いたこと

また、フォーラムはグループ分けされています。トピックを立てる際には適切な場所に立てましょう。
なんでもかんでもフリートークに立てればいいわけではありません。

質問した後

いざフォーラムで質問してみても、回答がつかないこともあります
中には質問者の対応に問題があるケースもありますが、多くは単純に誰も質問に対する回答を持ち合わせていないことが原因です。特にフライトシミュレーターの世界ではそういったケースが多いのではないでしょうか。

やたらと困難の多い趣味ですので、その辺りについては諦めるしかありません。引き続き問題の解決に取り組むか、代替手段を探してみて下さい。
くれぐれも「無視された」等と怒って他の人に迷惑をかけることがないようにして下さい。

一方で、無事に問題が解決する場合も当然あります。
その時は関わってくれた方々にきちんとお礼をいいましょう。
回答者からすると、報酬と呼べるようなものは質問者からのお礼くらいのものです。多少大げさなくらい喜びを表現しておくといいのではないでしょうか。

そして、問題が解決した際に一番重要なのが、どのように処置したら上手くいったかを明らかにするということです。
あなたが質問し、誰かが回答し、問題が解決したという一連の情報は、同じ問題を抱えた人にとってとても有用なものです。
最後に解決に至ったプロセスを明示することで、可読性が大幅に向上します。あなたが回答者にしてもらったように、あなたも誰かの役に立つ情報を残していきましょう。

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