Squawk.IDではみなさまの質問をお待ちしております。
VATSIMに関すること、管制に関することなどなど、なんでも構いません。
管制用語
管制承認
高度を再承認する場合の用語について (2021/08/17)
地上で高度を再承認する場合「Revised Clearance」と「Revised」どちらが適切なのでしょうか?
「Revised Clearance」は管制承認(高度含む)の変更の際に、必要に応じ前置するよう管制方式基準に明記されています。
「Revised」は管制方式基準によって定められていない用語のため、なにを基準に使用するかわかりかねますが、実際の那覇空港では「Revised, maintain 5000」や「Revised altitude, maintain 5000」等の言い回しが多く用いられています。
また、離陸滑走開始点に近づいた出発機や、滑走路上で待機している出発機に対して管制承認を変更する場合には、滑走路に誤進入したり、誤って離陸滑走をすることを防ぐため、待機に関する指示後に行う必要があります。
JTA50, Naha Tower, hold short of RWY18L, report when ready. Revised maintain 5000.
ANA1200, Naha Tower, roger. Revised maintain 5000. Wind 200 at 8, RWY18L at E2 cleared for takeoff.
Tower
離着陸許可
出発機が離陸する前の着陸許可 (2021/03/23)
出発機が滑走路から抜けていないのにも関わらず「Departure start rolling, RWY– cleared to land. Wind — at–.」 といったような指示を耳にします。
出発機が離陸滑走中である旨を伝えれば着陸許可を発出してもよいのでしょうか?
その時点で管制間隔を設定できていない場合でも、先行出発機が離陸滑走を開始し、後続到着機が滑走路端を通過するまでに定められた管制間隔を設定できると判断した場合は、先行出発機の情報とともに着陸許可を発出することができます。
詳しくは記事で解説する予定です。気長にお待ちください。
VFR
ヘリコプター
ヘリコプターの着陸場所 (2021/03/11)
ヘリコプターが空港に到着してきた際、滑走路に着陸させるかヘリパッドに着陸させるかは管制官の裁量で決められるものなのでしょうか?
これについては手に入れられる範囲内で明記されたものが見つからなかったため、断定することはできませんが、 パイロットリクエストに従うのが一般的だと思われます。
伊丹、八尾、丘珠では基本的にパイロットがイニシャルコンタクトでどこに着陸したいのかを通報しています。
また、空港によってはAIPや内部規定によってヘリコプターの離着陸地点やヘリパッド使用に係る管制方式が定められているところもあります。
ヘリコプター飛行時の場周経路の使用 (2021/03/11)
ヘリパッドに着陸する機が存在する場合、他機に場周経路に関する指示(Join DW RWYxx)などはできないのでしょうか?
ヘリコプターがどのような飛行経路を飛ぶかによるかと思いますが、安全ではないと判断される場合には、他の固定翼機に対して場周経路の指示をするべきではないでしょう。
この部分の判断は、航空機がヘリコプターになっただけで、通常の固定翼のVFR管制の考え方で何ら変わりありません。
ただし、ヘリコプターは多くの固定翼機に比べて速度が遅いですが、飛行に関する自由度が高いため、場周経路を飛行する固定翼機を先に入れ、そのあとに目視間隔を適用してヘリコプターを入れるという方法もあると思います。
ヘリパッドへの経路の指定 (2021/03/11)
ヘリパッド上空までの直行や指示した地点を経由しての進入はどのような用語で指示を出せば良いのでしょうか。
通常のVFR固定翼に対する指示と同じで構わないのではないでしょうか。
特に定まった用語はありませんので「Proceed to [point] via [point]. 」や「ヘリパットへの直行、支障ありません。」など、パイロットに通じる言葉を用いれば良いかと思います。
また、「リポートを要求する=暗黙的にリポートを要求した地点を通過することを指示・許可する」ことですから、「Report 1 mile south.」などリポートを要求することによって経路を指定することも可能です。
その他
SIDの上昇経路 (2021/04/11)
「SIDの上昇区域」とは具体的にどの区域のことを指しているのでしょうか?
一律に対象となる区域が定められているのか、それともSID毎に設定・公示されているものなのでしょうか。
上昇空域は直線離陸上昇区域と旋回離陸上昇区域があり、各SID毎に飛行方式設定基準に準拠して設定されています。
この基準はかなり複雑ですので大雑把に言うと、VORを利用するSIDの直線区間においてはSIDの飛行経路の左右5NM、旋回部分では旋回が終了する経路上の地点を中心として、半径約3NMの円が目安になるかと思います。
詳しく知りたい場合は、飛行方式設定基準をご購入いただき、ご確認いただければと思います。
悪天候を回避する場合の用語 (2021/08/30)
VATSIMでも、「目の前の雲を避けたい」「風の影響で高度を変えたい」といったことを要求できますか?
できるのであればどのようなやりとりをするのでしょうか?
VATSIMでも現実世界と同じように航空機の性能や、天候を理由にした高度の変更・ルートの変更などを要求することができます。
交信例はこちらの記事をご覧ください。