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滑走路や誘導路、駐機スポット等について記したチャートです。
VATSIMでも、他の航空機との間で地上走行ルートの調整が必要な場合は誘導路を指定されます。
また、滑走路に入る際の誘導路や、着陸後滑走路から出る際の誘導路を指定される場合もあります。
混雑時には駐機スポットを申告するよう管制官に言われる場合もあります。地上走行もフライトの一部です。手元に用意しておきましょう。

メジャーな空港ではAerodrome Chart-1とAerodrome Chart-2があります。空港によってはAircraft Parking/Docking Chartというチャートがあったりもします。状況に応じて見やすいものを見ましょう。(どれかひとつのチャートにしか書いていない情報もあるので注意です。)

地方の空港等ではAerodrome/Heliport Chartというチャートが用意されています。(Heliportがつかない場合もあります。)
誘導路

誘導路はA-1や、ハイフンが取れてB9のように表記されます。
読み方はNATOフォネティックコードに従い「アルファワン」、「ブラボーナイナー」というように読みます。

後ろに数字がついていないものもあり、その場合は単にアルファベット1文字でGのように表記されていたり、E-TWYのように後ろにTWY(タクシーウェイ)がくっついていたりします。どちらの場合も読み方はアルファベット1文字をフォネティックコードに従い読みます。Gは「ゴルフ」、E-TWYは「エコー」ですね。
取付誘導路(滑走路に繋がっている誘導路)の中には、数字の後ろにさらにアルファベットが付与されているものもあります。
新千歳の場合はNまたはSがついて、例えばA7Sは「アルファセブンシエラ」、B8Nは「ブラボーエイトノベンバー」になります。

誘導路の中には、1本の道を交差点で区切って別の名前を付与しているものもあります。新千歳のD1~D11、J1~J7がその一例で、上のチャートはその一部です。
このようなルートを管制官が指定する場合、わざわざD5などと言ったりせず、単に「デルタ」や「ジュリエット」と表現します。

例えば新千歳空港で滑走路19Lに着陸し、D7を走行しているとします。このとき管制官から「Taxi via D, H3」と言われた場合はそのままD6、D5、D4と走行し、左折してH3に入ります。DやJ-TWYが見つからないからと焦ることの無いようにしましょう。
HOLD LINE
空港によってはHOLD LINEというものが存在します。
VATSIMではあまりないですが、たまに×× Hold Lineの手前で止まるよう指示される場合があります。その際、チャートを見て対象の停止線を見つけられるようにしておきましょう。

残念ながら単にHOLDとしか書かれていなかったり、伊丹に至っては名前がSTOP LINEなのでSTOPと書かれていたりして取っつきにくいかもしれませんが、実際に使われることは多くないので、これかなー?くらいに予習しておけば大丈夫です。

なお、例えば羽田のNR.2 HOLD LINEのNR.2はお察しの通り「ナンバートゥー」になります。
GP HOLD LINE(グライドパス停止線)

HOLD LINEの仲間でGP HOLD LINEというものもあります。読み方はそのまま「ジーピー ホールド ライン」です。
GPとはグライドパス(またはグライドスロープ)のことで、ILSのうち縦方向の誘導に使用するものです。GP HOLD LINEは「これより先に進むとグライドパスの電波に影響を与えてしまう線」を示していて、ILSアプローチを行っている到着機がいる場合は、原則としてこのラインを通過することが出来ません。(ただし天気が良い場合は、到着機のパイロットにグライドパスがあてにならないことを通告した上で、GP HOLD LINEを通過させることが出来ます。)
実際の航空管制では、管制官から「Cross GP HOLD LINE」という許可がないと通過することが出来ませんが、フライトシミュレーターの場合GP HOLD LINEを通過したところで到着機に影響は出ないので、VATSIMでの運用は管制官によってまちまちかもしれません。(特に外航機や初心者が相手の場合は、混乱を与えないよう敢えて言わない場合も考えられます。)
もし進路上にGP HOLD LINEがあるのにGP HOLD LINEと言われなかった場合は、管制官に確認してみるといいかもしれません。
APRON(エプロン)
グランドチャートとは直接関係はないですが、地上走行の指示で用いられることがありますので解説します。
あまり使われることもないので、こんなのもあるんだー程度で大丈夫でしょう。

APRONは基本的に上の図の白いコンクリート部分のことを指します。
管制官から「Hold short of APRON.」の指示を受けた場合は、この白いコンクリートの部分に入らないように待機しなければなりません。

ただし、宮崎空港のように白いコンクリートの部分以外(上図の赤枠内)もAPRONだったりすることもあるので、そのような場合は周りの状況を見て、空気を読んで待機するのがよいでしょう。
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