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離陸・上昇

airborne1 初心者向け交信例等

この記事は「Reverse Green」で公開されていた記事を元に作成しています。

初心者歓迎イベントに関連する記事一覧は以下からご覧ください。

初心者歓迎イベント
「初心者歓迎イベント」の記事一覧です。

離陸

  • Line up and wait(滑走路内待機)
  • Cleared for takeoff(離陸許可)

上記のどちらかが指示されると、いよいよ滑走路へと進入することになります。SIDのルートと高度制限をさっと再確認し、トランスポンダ(スコーク)をMode Cにしましょう。忘れる人が結構多いです。

離陸許可と同時に、離陸後の進路や高度について指示される場合があります。

RJTT_TWR
RJTT_TWR

SFJ83, turn right heading 120, maintain 4000 due to traffic. Wind 050 at 6, RWY05 cleared for takeoff.
SFJ83、関連機がいるため離陸後は機種方位を120°に向け、4000ftを維持してください。風は050°から6ktです。滑走路05からの離陸を許可します。

SFJ83
SFJ83

Right heading 120, maintain 4000. RWY05 cleared for takeoff, SFJ83.

このような場合は、付随する指示も必ず復唱してください。
管制官から見ると、指示を守って貰わなければ(安全な間隔を設定出来ない等のため)困る場面が多く、あなたが管制官の指示を了解したかどうかは重大な関心事です。というわけで、離陸前であってもメモの用意を怠らない方が賢明です。

指示として可能性が高いのは機首方位と高度です。この2つの数字を殴り書きするだけで通常は対応出来ると思いますので、焦らずメモしましょう。
なお離陸に際して方位を指示された場合、旋回を開始するのは500ft~1,000ftまで上昇してからで問題ありません。(逆に言うと500ft~1,000ftの間で旋回を開始するのが望ましいです。)

羽田空港など、一部の空港には「各航空会社のフライトマニュアルに規定されているバンク角及び速度により、できるだけ早く旋回を開始するものとする。」という記載がある場合があります。
安全が確保されたらできる限り早く(安全な角度/速度で)旋回を開始しましょう。

風の情報の復唱は必要なく、また指示に付随して提供される情報も通常は復唱不要です。(上の例では「due to traffic」の部分。)

離陸交信例

先に着陸する機があったため、滑走路34Rの取付誘導路で待機中です。今、当該到着機が目の前を通過してタッチダウンしました。

RJTT_TWR
RJTT_TWR

ANA79, RWY34R line up and wait.
ANA79、滑走路34Rに進入して待機してください。

ANA79
ANA79

RWY34R line up and wait, ANA79.

到着機が減速し、滑走路から誘導路に出て行きました。

RJTT_TWR
RJTT_TWR

ANA79, wind 350 at 12, RWY34R cleared for takeoff.
ANA79、風は350°から12ktです。滑走路34Rからの離陸を許可します。

ANA79
ANA79

RWY34R, cleared for takeoff, ANA79.

無事に離陸し、上昇を始めました。

RJTT_TWR
RJTT_TWR

ANA79, contact Departure.
ANA79、東京ディパーチャーにコンタクトしてください。

ANA79
ANA79

Contact Departure, ANA79.

ATISにディパーチャーの周波数が記載されている場合、省略されることがあります。
ATISは隅から隅までしっかり読んでから受領報告をしましょう。
ディパーチャーの周波数がわからない場合は、コントローラーリストに書いてある周波数に適当にコンタクトしてみるのではなく、現在コンタクトしている管制官に必ず確認してください

上昇

離陸上昇を始めるとタワー管制官からハンドオフの指示が来ます。こちらから離陸を報告する必要はありません。タワー管制官は管制塔から滑走路を目視しているていですので、あなたの操縦する機体が離陸するところも直接見ています。
ただし、しばらくしてもハンドオフの指示が来ない場合はタワー管制官に確認してみてください。忘れてるだけの場合もあります。
ハンドオフの指示が来たら、それに従って周波数を変更します。

タワー管制官がおらず、アプローチ等の上位の管制官の指示を受けている場合は、パイロットが自主的に高度を報告しなければなりません
その際も以下のとおり、通過高度・指定高度を通報する必要があります。

離陸後、レーダー管制官(アプローチやコントロール管制官)への最初の交信で、必ず現在の高度(100ft単位)と、指示された暫定高度(巡航高度を指示された場合は巡航高度)を報告しましょう。
特に現在の高度の報告は重要です。管制官は、レーダーに表示された高度とあなたの報告した高度との間に重要な差異がないか確認しなければなりません。

こちらからの送信を終えると、管制官からは「Radar contact.」と応答があります。これは「あなたをレーダーで捕捉しましたよ。」という報告です。Radar contact以外に特になにも言われなかった場合は、自分のコールサインを送信(例えば「All Nippon 79.」)して、了解した旨を伝えましょう。

RJTT_DEP
RJTT_DEP

ANA79, Tokyo Departure, radar contact.
ANA79、東京ディパーチャーです。レーダーで捕捉しました。

ANA79
ANA79

ANA79.

「Radar contact」だけ言われた場合は、暫定高度やSIDの高度制限等に変更はありません。暫定維持高度まで、SIDの高度制限等を守りながら上昇を続けます。

他方、Radar contactの他にもいきなりバンバン指示が飛んでくることもあります。気を抜いていると聞き逃してしまいますので注意しましょう。指示に使用される用語については後述します。

ディパーチャーで使われる用語解説

Fly heading

機首方位を指示する用語です。Turn right/left headingの方に馴染みがあるからか、Fly headingと言われると戸惑う人もいるようですので一応解説しておきます。
実は、管制官が機首方位を指示してレーダー誘導する場合に、(原則として)一番最初の方位の指示に関してだけFly headingという用語を用いる決まりになっています。
ですので、パイロットとしてはあまり用語の違いに神経質になる必要はありません。普通に指示された方位へ旋回すれば問題ありません。

Vector to [FIX、VOR等]

~へレーダー誘導します、という宣言です。これは一種の情報提供ですので、基本的に復唱は不要です。それよりも方位や高度の指示をきちんと聞き取れるよう気をつけましょう。
ただし、しばらくしたら当該誘導先への直行を指示されるのが通常ですので、FMSやVORの設定を行うなどして、その準備をしておく方が賢明です。

Resume own navigation direct [FIX、VOR等]/Recleared direct [FIX、VOR等]

どちらも現在位置から特定のポイントへの直行指示の用語です。指示されたポイントへ直行し、その後はフライトプランやSID等の通りに飛行します。
管制官はこの2つを使い分けなければなりませんが、パイロット側で違いを気にする必要はありません。単にDirect ~と返信すれば、それで充分足ります。

Climb via SID to [高度]

これはチャートに記された高度制限や速度制限に従え、という意味です。(高度、速度の他になんらかの制限がある場合はそれに従う必要があります。)
なお、直行するように指示された場合、再度Climb via SID to [高度]と言われなければ、すべての高度制限や速度制限が解除され、指示された高度までそのまま上昇することができます。(分かりやすいように、Cancel altitude restrictions等といわれる場合もあります。)

ですので、climb via SID to [高度]と指示された場合は、必ず復唱してください。この用語があるのと無いのとでは、全く意味が変わってしまいます。

「Climb via SID to [Alt].」のSIDの発音は「シッド」が標準ですが、「エス・アイ・ディー」と発音することもあります。

Climb and maintain [高度]

[高度]まで上昇せよ、という意味です。この指示では高度制限や速度制限は解除され、指示された高度へそのまま上昇することが出来ます。

ディパーチャー交信例

SIDに従ってそのまま上昇する場合
ANA79
ANA79

Tokyo Departure ANA79, leaving 1,700 for FL170.
東京ディパーチャー、ANA79です。離陸しました。1,700ftを通過しFL170へ向けて上昇中です。

RJTT_DEP
RJTT_DEP

ANA79 Tokyo Departure, radar contact.
ANA79、東京ディパーチャーです。レーダーで捕捉しました。

ANA79
ANA79

ANA79.
(了解。)

しばらくSIDに従って上昇します。

RJTT_DEP
RJTT_DEP

ANA79, recleared direct BRUCE. Climb via SID to FL170.
ANA79、BRUCEへの直行を許可します。SIDに従ってFL170まで上昇してください。

ANA79
ANA79

Direct BRUCE, climb via SID to FL170, ANA79.

BRUCEに直行します。少しすると東京アプローチの空域の境界付近に達しました。

RJTT_DEP
RJTT_DEP

ANA79, contact Tokyo Control 120.5.
ANA79、東京コントロールに120.5でコンタクトしてください。

ANA79
ANA79

Contact Tokyo Control 120.5, ANA79.

レーダー誘導を受ける場合
ANA34
ANA34

Kansai Departure ANA34, airborne leaving 1,400 for FL160.
関西ディパーチャー、ANA34です。離陸しました。1,400ftを通過しFL160に向けて上昇中です。

RJBB_DEP
RJBB_DEP

ANA34 Kansai Departure, radar contact. Fly heading 180 vector to ASUKA for spacing. Maintain FL160.
ANA34、関西ディパーチャーです。レーダーで捕捉しました。間隔保持のため機首方位を180°に向けてください。ASUKAまで誘導します。FL160を維持してください。

ANA34
ANA34

Fly heading 180, maintain FL160, ANA34.

こちらから報告したFL160に変更がなければ、高度は特に指示されないこともあります。

機首方位を180°に向けて上昇を続けます。

RJBB_DEP
RJBB_DEP

ANA34, turn left heading 090.
ANA34、090°に左旋回してください。

ANA34
ANA34

Turn left heading 090, ANA34.

左旋回して機首方位を90°に向け、上昇を続けます。

RJBB_DEP
RJBB_DEP

ANA34, resume own navigation direct ASUKA, climb via SID to FL160.
ANA34、ASUKAへの直行を許可します。ASUKA以降はフライトプラン通りに飛行し、高度制限を守ってFL160まで上昇してください。

ANA34
ANA34

Direct ASUKA, climb via SID to FL160, ANA34.

ASUKAに直行し、高度制限を守って上昇します。少しすると関西アプローチの空域の境界付近に達しました。

RJBB_DEP
RJBB_DEP

ANA34, contact Tokyo Control 120.5.
ANA34、東京コントロールに120.5でコンタクトしてください。

ANA34
ANA34

Contact Tokyo Control 120.5, ANA34.

離陸時のチェックリスト

  1. SIDを確認(特に高度等の制限)
  2. スコークMode C
  3. QNHが正しくセットされているか確認
  4. 離陸後レーダー管制官(APP/DEP/CTR)に現在高度を報告

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