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クリアランスの前に
さて、いよいよIFRでのフライトです。まずは他機とスポットが被っていないか確認します。
そしてフライトプランの提出と出発準備を完了して下さい。(フライトプランの出発時間や飛行時間、燃料積載量などは通常管制官から見えませんので、大体あっていれば問題ありません。)
フライトプランのRemarks欄ですが、実は管制官が全部を見るためにはいちいちウィンドウを開かなければなりません。前の方であればフライトストリップというものに読み込まれて目につくところに表示されますので、知っておいて欲しいことをなるべく前の方に書くようにして下さい。
また、Remarks欄には適度に空白スペースを挿入してください。スペースがないと、それらを1つの単語として認識してしまい、大幅に省略されてストリップに表示されてしまいます。/(スラッシュ)等では効果がありませんので、必ずスペースを使ってください。
プランの提出と準備が済んだらradio checkを行って、問題なく交信が出来るか確認しておきましょう。VATSIMでばりばりフライトをしているパイロットも、多くの人が最初にradio checkを行っています。
radio checkが済んだらクリアランスを要求するわけですが、この段階で難しい状況に遭遇することはあまりないでしょう。また、飛行機も駐機したままで動かすことはありませんので、落ち着いて交信すれば大丈夫です。
ただし、一度の交信量が多くなります。言い回しをしっかりと覚え、慣れておきましょう。メモの準備も忘れずに。
ちなみに、メモは事前にある程度準備出来ます。クリアランスで指示されるのは基本的に目的地、SID・Transition、暫定高度(離陸後に維持すべき高度)、予定巡航高度、スコークです。(まれにディパーチャー管制の周波数も指示されます。)
このうち目的地、SID・Transition、巡航高度は誤りがなければフライトプランに書いたとおりに許可されます。あらかじめそれをメモに書いておけば、交信の際にメモが必要なのは、暫定高度とスコークだけということになります。
クリアランス交信例

Tokyo Delivery ANA79, SPOT 62. Radio check how do you read?
東京デリバリー、こちらはANA79です。現在地はスポット62番です。感明いかがでしょうか。

ANA79, Tokyo delivery, reading 5, how do you read?
ANA79、感明良好です。そちらはいかがでしょうか。

ANA79, also reading 5. Request clearance to New Chitose Airport. Proposing FL330.
こちらも良好です。新千歳空港への飛行許可をお願いします。予定高度はFL270です。

ANA79, cleared to New Chitose Airport via ROVER 1A Departure BRUCE Transition then Flight planned route. Maintain FL170, expect FL330. Squawk1341. Read back.
ANA79、ROVER 1Aディパーチャー、BRUCEトランジッション経由、その後はフライトプラン記載のとおりのルートで新千歳空港までの飛行を許可します。離陸後FL170を維持して下さい。予定高度はFL330です。スコーク(レーダー識別番号)は1341です。復唱して下さい。

ANA79, cleared to New Chitose Airport via ROVER 1A Departure BRUCE Transition then Flight planned route. Maintain FL170, expect FL330. Squawk1341.
ANA79、ROVER 1Aディパーチャー、BRUCEトランジッション経由、その後はフライトプラン記載のとおりのルートで新千歳空港までの飛行を許可。離陸後FL170を維持し、予定高度はFL330。スコークは1341。

ANA79, read back is correct. Contact Tokyo Ground 121.7 when ready.
ANA79、復唱そのとおりです。準備が出来たら東京グランドに周波数121.7でコンタクトしてください。

Contact Ground 121.7 when ready.
準備が出来たらグランドに121.7でコンタクトします。
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