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僕なりのフライトプランの確認方法

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内容が古くなっている可能性があります。

あくまで筆者個人のやり方です。

クリアランスを出す前に私がやっているフライトプランの確認方法をご紹介します。

SID・Transitionの確認

これは言うまでもありませんが、チャートを開いて確認します。
パイロットがフライトプランにSIDを書いてくれている場合には、そのSIDをまず確認するといいでしょう。

航空路の確認

プランの確認で一番面倒なのが間違いなく航空路の確認です。
AIPのエンルートチャートは見やすくなったとはいえ、それでもゴチャゴチャしてて目的の航空路を探すのは一苦労です。

そこでエンルートルートのチェックに便利なサイトを活用します。

SkyVector: Flight Planning / Aeronautical Charts
Make your Flight Plan at SkyVector.com. SkyVector is a free online flight planner. Flight planning is easy on our large collection of Aeronautical Charts, inclu...

サイトを開いて、右上のチャートの切り替えボタンから「World Hi」もしくは「World Lo」を選択します。

ほとんどの航空路は「World Hi」に表示されますが、たまに「World Lo」にしか表示されない航空路もあります。

そして、(たぶん)左上にあるフライトプランの入力欄に以下の手順で入力します。

  1. ルートをコピペ
  2. 出発空港、到着空港を入力

例えば、以下のようなフライトプランの場合

RJTT-RJOO
ASUKA4.SHTLE Y71 XAC

まず、エンルートの始点から終点までのルートをコピペします。(フライトストリップから当該機のストリップを右クリック、Edit Flight Planを選択するとプランエディターが表示されます。そのエディター内のRouteの当該箇所を選択し、コピーします)

そして、Departureの欄に出発空港を、Destinationの欄に到着空港をICAOコードで入力します。

そうすると、入力したルートが紫色で表示され、SID及びSTARがある場合にはフライトプラン入力欄に茶色の文字で表示されます。
この場合、XACの後に「XACN」という文字がSTARです。
この際STARは適当なものしか出てきませんが、この表示がでればルートがきちんとSTARにつながっていることを確認することができます。

ただし、北九州空港などのようにIAPに直接繋がるルートの場合は表示されません。

チェックする主な項目は

  • 航空路を逆走していないか
  • 変に遠回りしていないか
  • できる限り航空路を通っているか
  • STAR若しくはIAPにつながっているか

なるべく航空路を通るほうがいいですが、中には公示された直行経路というものが存在します。(VATでメジャーなものだと、KUE-KROMA-MZEとか)
これに関してはSky Vectorでは表示されないので、AIPのエンルートチャートで確認するしかありません。

eAIP JAPAN ENR 6 EN-ROUTE CHART-ENROUTE CHART – ICAO ENRC 2
eAIP JAPAN ENR 3.5 OTHER ROUTES

SkyVectorはたまに表示がバグることがあります。

フライトプランを修正する場合

ここまではフライトプランの確認の方法でしたが、プランを修正する場合のやり方もご紹介します。

プランをすべて修正する必要がある場合、SIDから組みなおしていくのははっきり言って面倒です。
こういう場合は、逆にSTARの開始点から組みなおしていきます。

こういう時に役に立つのがAIPの推奨ルートです。
大抵の空港はどのようなルートで入ればいいか、出ていけばいいかというのが載っています。

AIPのページの左上にあるタブのうちAICsをクリックして、Change of Flight Planned Routes(ブラウザのページ内検索を活用して下さい。)をクリックすると出て来ます。

eAIP JAPAN-AICs

Change of Flight Planned Routesが複数ある場合は基本的に最新のもの(下にある方)を使用しますが、右上の有効日(Effective)が未来の場合は一つ前のものを使用しましょう。

例えば、RJFM発RJOO行きのプランを一から作るとします。

RJOOでページ内検索をし、For RJOOという欄を見つけます。
RJFMはRJOOから見れば南西ですから、From Southwestの欄にある「…JAKAL Y753 IZUMI-RJOO」というルートに最終的はつなげます。(下にもう一つルートが公示されていますが、基本的にRNAV経路が使える航空機はRNAV経路を優先します。)

eAIP JAPAN-Change of Flight Planned Routes

あとは宮崎空港からJAKALにつながるルートを組むだけです。
Change of Flight planned Routesのページで、RJFMでページ内検索をすると、RJFMからどのようなルートで出発すればいいかというのが出てきます。

eAIP JAPAN-Change of Flight Planned Routes

RJFMから東側に出発する際はMADOGから航空路に乗ればいいわけですね。
さて、SkyVectorでMADOGからJAKALまでつなげようと思うと、Y753に乗ればいいというのは分かると思います。

これでルートは繋がりました。
最後にきちんとSTARにつながるかどうか、先ほどの手順で確認してみましょう。

DepartureにRJFM、DestinationにRJOOと入力すると

IZUMIのあとに「HABIK」という文字が茶色で表示されました。
これできちんとSTARにつながっていることが確認できましたね。

(Y53経由でBECKYから繋げてもルートは繋がりますが、一例ということでご容赦ください)

ただし、AIRACが古い場合にはこの方法は通用しないので、パイロットが提出したルートがあっていることを信じるしかありません。

耐空検査ごっこなどのために変に遠回りするパイロットも中にはいたりします。

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